真夜中の「ライブ月刊平野勝之」～絶対寝れないトラウマ映画2本立て～
Artists
- 『美人キャスターの性癖』 劇場版 (1995年/93分/V&RPLANNING)
- 『太平洋の地獄』 (1991年/未公開 103分)
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「久しぶりのオールナイトです。今回は9月という事もありまして、以前テキヤ平野～でチラリと上映した台風の中でセックスを撮ろうと頑張った作品と、もう１本は幻の作品をトーク上映致します。大作2本。これは寝れないと思うよ。人間ってとても素敵だな、って朝陽を見ながら帰路につくかと思われます。嘘だと思うなら見にきてね(・∀・)僕の解説付きでたっぷりお楽しみください。」
『美人キャスターの性癖』 劇場版(1995年/93分/V&RPLANNING)
【解説】「台風の中でセックスする」をテーマに、鬱病でピアニストのAV（メンヘラの元祖みたいな）、本多奈々と2名のスタッフを連れ、沖縄、南大東島へ1週間のロケを決行する。しかし台風は来ず、島で本多奈々は徐々におかしくなっていく。しかし、その直後、東京に戻る途中、すぐに戦後最大の台風12号が関東に上陸。風速40メートルの中、撮影に突撃するが…。
「ついにスペクタクル大作の登場です。ベースはもちろんAVですが、関係ないね。AVのフォーマットだけど、どこまで見てる人の意識を違う世界まで飛ばせるか？を目指した典型的な作品のひとつです。しかし、自分で言うのもおかしな話だけど、ヌこうと思って借りた人は毎回、ひどい目に合いますねぇ(笑)。企画を立ち上げる時、さすがに台風セックスじゃ売れないってんで、窓口だったカンパニー松尾とバクシーシ山下が頭をひねって出てきたのが、当時流行ってた女性キャスター(笑)「企画女優だけど、キャスターって事にして台風をレポートしましょう」と。ほいでカンパニー松尾が「キャスターのシーンは5分ぐらいあればいいっすから」って。そのとおりにしました。
台風をレポートする姿が数分だけ入ってます。いい加減なもんですね、ホントに」(平野)
『太平洋の地獄』(1991年/未公開 103分)海外ロケ！水着ギャル！瑞々しく楽しいはずの撮影現場のはずが…ギャルと旧日本兵の格好をした制作陣(高槻彰、平野勝之、井口昇)の間に亀裂が生じ、文字通り雪崩のごとく戦争状態へ。井口昇は悲しみの悲鳴を上げ、平野勝之はキレまくり、高槻彰は絶叫。発狂するプロデューサー。南国の島を舞台に、阿鼻叫喚の恐るべき100分。
「これね、大変だったっすよ。もう現場めちゃくちゃです。ほとんどケンカしか写ってないんじゃないの？って。なんで単なる水着ビデオが、こんなんなっちゃうの？って。村西とおるさんの大作ドキュメント「ナイスですね」の公開控える高槻彰監督の頭のおかしさを存分に味わえる貴重な作品です。面白すぎて、お蔵になったのもわかります。こりゃ最悪ですね」平野
